ボルネオの森2・南洋材

使っていいも悪いも、
南洋材は私たちの身の回りにあふれている。

合板という工業製品に形をかえて、
建築・家具・車、その他
面で構成されている物体なんかには、
たいてい使われている。

下地材として使われることが多いから、
普段は、隠れて見えない。
見えないから、気づかずにやりすごしてしまう。

これが、南洋材の伐採現場。
ボルネオ・サラワク州。

森の中に突如ひらけた集積場。

陸路はトラックで運材し、

河に出て船にバトンタッチ。

工場へ。
たぶん、ここで合板がつくられる。

これまで大量の木材を切り出して輸出してきたから、
木材資源は枯渇し、
林業はこのところ衰退の一途をだとっている。

不法伐採とか山火事だとか、
そういう現象も手伝って、
かつてはジャングルだった島も
原生林は劇的に少なくなってきている。

伐採跡地をよく見てみると、
ところどころに黒く焦げた木の根元がつんつんしていて、
まだ背の低い苗が均等に植えられている。

この苗が、オイルパーム。