ボルネオの森3・メガオイルパームプロジェクト
巨大に・ヤシ油を・つくろう計画。
マレーシアの国策として始まった動き。
かつてジャングルだった土地の木を切り出し、
まずは木材資源を得る。
一旦焼き払い、残った灰を養分にして、
オイルパームの苗を植える。
ここも。
ここにも。
しだいに見慣れてはくるものの、
さすがにちょっと、気味が悪い。
プランテーションというより、
巨大なオイルパーム養殖場、といった方がしっくりくる。
ヤシ(=パーム)と聞くとデザートを連想するけど、
オイルパームは、その実から油を精製する。
煙はたぶん、その精製工場から出ているもの。
この油は日本にも大量に輸出され、
私たちの身の回りにあふれている。
これもまた、目には見えないことだけど。
カップラーメンとかコンビニのお弁当とか、
ポテトチップとかチョコレートとか、
石けんとか洗剤とか、
いろいろなモノをつくる過程に使われている。
「植物油脂」と表示されている原料のうちのひとつ。
安くてヘルシー、品質もいいということで、
この油の需要は年々高まっている。
年々高まっているということは、
年々養殖場が増設されていくということで、
何となく木を植えているからいいように思えるけど、
ちょっと様子が違うらしい。
問題となっているのは、この土地特有の土、
泥炭(でいたん)。