ヒノキクラフト誕生秘話

秘話、ってほどではないのですが、
ヒノキクラフトの事業は、もともと学校の机と椅子の開発に端を発したものでした。

静岡県で育つ県産材を使って、
小学校の机と椅子の木製化を実現しよう、といった公共事業の一環。
静岡県だけでなく、全国でもこの動きは徐々に広まっています。

今でこそ一般のご家庭に向けた商品を次々に開発していますが、
昔は、それから今でも
幼稚園や小学校などの公共のお仕事を受けることがよくあります。

実際の納入事例はこんな感じ。
こちらは石川県のとある学校の教室内です。
床も壁も無垢板張りで、昔懐かしい風情が感じられます。
こんな教室で育ちたかったなー、と羨んだりしちゃいますが。。

学校の使用に耐えうる机と椅子というのは必須条件なので、
当然ながら強度はばっちり確保してあります。

学校の机といえば、私の時代はスチール製のフレームに
何層かに板を貼り合わせた合板の天板が乗っかっていました。
椅子も、座るとひんやり冷たい合板で、それが当たり前だと思っていました。

静岡県内では防災ずきんを椅子に敷きますが、
音楽室などの特別教室に行くとそれがなく、
冬の椅子があまりにも冷たくて
足と座板の間に手を入れて冷たさに慣れるまで待った、っという記憶があります。。

が、時代は変わるモノですね。
今は静岡市内(旧清水市は除く)のほとんどの小学校は、
合板やスチールなどの工業製品を使わない、
木製の机と椅子を使用しているようです。
ヒノキクラフト製もたくさんお使いいただいています。

無垢の木は、冬でもそれほど冷たくならないのはもちろん、
教室内を温かい雰囲気にしてくれるし、集中力の上昇も招く、というのは、
沖縄県の大学の先生の研究結果によるもの。
反射光も目にいいとのこと。
メーカーとしては、うれしい限りです。

これまであまり大きく公表してきませんでしたが、
公共向けの商品についての情報もアップすることにしました。
商品カテゴリーの「学校向け」よりご覧いただけます。
追って、納品事例などのページもアップしますので、
ぜひぜひご覧いただければと思います。