植樹体験レポート

2008年6月6日(金)、
静岡市の梅ヶ島小・中学校の子供たちによる「植樹体験」が開催されました。
国道交通省、(株)白鳥建設、いのちの森づくりネットワークの方々の指導のもと、
平日ですが、ボランティアに参加させていただきました。
長々と、レポートしてみます。

当日は、梅雨なのに晴天。
前日レインコート(カッパ?)を買ったのに、出番なし。

梅ヶ島小・中学校は、小学生も中学生も同じ校舎なのだそう。
大自然の中の校舎。
ちょっとした花壇では、なんとワサビを育てていました。
水の豊かさを、物語っています。。

内装は、ヒノキが多用されていました。
何となく、心地いいです。
木の校舎って、それだけでやさしい気持ちにさせてくれます。

なんていっている間に、子供たちが植樹用のポットを作っていました。
特製段ボールに、湿らせた新聞紙を敷き詰めます。
この中に土と苗を入れるという方式。

いよいよ植樹体験、の前に
エコライフを推進しているグループ「生活の森」スタッフさんによる講義。
ざっと30分でしたが、「水を守る」といった切り口から
子供たちにもわかりやすくお話されていました。

・地球は水の惑星。水の絶対量は同じで、循環しているだけ。
・だから、使える水を大切に使って、できる限りきれいな状態で返してあげる。
・木は水を地中に蓄えて、雨水をきれいにしてくれる働きがある。
・だから、木を植えて育てていくことは、水をきれいにすることにつながるんだよ。

なるほどふむふむ。
地球も、私たちの体も、3分の2が水でできているから、水は「命の水」なんですね。
きれいな水を取り戻すには、森を育てていくことが不可欠ということ。
森も海も、その間で営まれる人間の生活も、ぜ~んぶつながっているんだと、改めて実感。

この講義の間、窓の外からは川のせせらぎが。
お昼を食べた子供たちは、きっと心地よい睡魔に襲われる日々なのだろうと
うらやましく思ったりしました。。

さあ、ご飯を食べて植樹開始。
まずは記念撮影。
地元テレビ局や新聞記者など、たくさんの方が集まりました。
場所は、学校から奥へ奥へと車を走らせること10数分、
日本三大崩れのひとつ、「大谷崩」。

子供たちといっしょに植樹場所へ。
目の前に広がるのが、大谷崩れ。
この辺の石は、ガラスの破片のように尖ってます。

植える場所を探している子供たち。

穴を掘っている子供たち。
この辺は石が多いので、掘るのが大変そうでした。

で、植えた後にはお手製のネームプレートをくくりつけてました。
自然淘汰されていくものですから、
植えた苗すべてが見事に成長するとは限りません。
でも、植えたことは、事実です。

取材陣の問いかけに元気よく答える子供たち。
人見知りもせず、すごいなー。

植樹体験の後は、小学生・中学生に分かれてレクリエーションの時間。
中学生は、ヒノキを使ってお箸をつくりました。
これには、ヒノキクラフト社長もハマっていました。

植えた苗は、こんな名前のもの。
地元の方に育てていただいた苗木です。

この石ばかりの斜面が、将来どんなふうに緑色に染まっていくのか。
わくわくします。

ただこの取り組みは、一度「やった」だけでは終わりません。
「やり続ける」ことに意味があります。
エコな生活も、やることは簡単だけど、
人にやらせること、人に伝えることって、結構たいへんです。

こういう事業が、少しでも広まっていけばいいなーと、
私自身もきちんと伝えていけたらなーと思う、今日このごろです。

以上、植樹体験レポートでした!