木製雨戸の修繕
ヒノキクラフトで、以前木製の雨戸の制作を
請け負ったことがあります。
建具も含め、もちろん今でも制作を承っていますので、
お気軽にご相談ください。
さて、今回古い木造長屋に住むにあたって、
いちばんの問題は、長年使われていなかったこの戸袋に入っている木製雨戸。
開閉に10分以上かかり、近所にその音が響き渡っていました。
これはマズい、といろいろ試みたのですが素人ではらちがあかず、
さっそく建具職人に修繕を依頼。
この道具ひとつで、あちこち飛び回っているそうです。
戸車がぼろぼろになっていたので、
新しいものに変更して、
カンナで
木が伸びてひっかかっていた部分の木部を削ります。
これだけ削ったのも久しぶり、とのこと。
わずか数十分でささっと仕上げた建具職人が放った、最後の一言。
「木の雨戸は、やさしく丁寧に扱ってね。
途中で引っかかっても、ゆっくり動かせば必ず閉まるから。」
木を扱う人間の言葉は、何となく説得力があります。
一昔前までは当たり前のことでしたが、
木の道具と付き合っていく姿勢というものを
改めて気づかされました。