旅館の家具、調度品
いい旅館は、ゆったりとしたくつろぎの時間を与えてくれます。
薄暗い照明の中、青々とした鮮やかな色彩が窓から飛び込んできて、
何もせずただぼーっとしていても、何となく気持ちが満たされます。
こういう空間にこそ、日常の暮らしを豊かにするヒントがあるのではないか、
ということで、どんな家具、調度品が置かれているのか、
改めて見てみることにします。
(上の写真は某旅館の特別室。泊まったわけではありません。)
定番ですね。座卓と座椅子。
(部屋は一般室に移動しました。)
小さいテーブル。
灰皿を置いて、棚のように使っています。
ヒノキや杉で作ってもよさそう。
リラックできる低めの椅子と、コーヒーテーブル。
あと、光をやわらかく透過させる白いカーテンがありました。
鏡台と、小さなゴミ箱。
時間の経過とともにつくられた味があります。
ただ、アンティーク家具もいいけれど、
新品を自分の手で使い古していくのもいいです。
個人的には後者派ですが、古い家具から教えてもらうことはたくさんあります。
(特別室に移動。)
小さなスツール。
この上に電話が置かれていました。
天井照明。
部屋の雰囲気は、この照明に支配される部分が大きいと思います。
そして、こういうのを、
こんなふうにスケッチしてみると、そのモノたちとより近づくことができます。
スケール(メジャー)がなくても、手で測ったりして。
家具を考えるうえでのヒントになります。
こんなことをしていると、
シンプルな暮らしと、必要最低限の家具、ということについて考えさせられます。
家具好きの方は、ぜひ旅館の家具に着目して、
自分の日々の暮らしにフィードバックさせてみることをおすすめします。
きっといいアイデアが生まれてきます。