学習机の引出 杉無垢材底板

 

多分、

日本で初めて檜無垢の学習机の引出し底板に、

杉無垢材を使ったのはヒノキクラフトです。

本体は檜無垢材なのに、なぜ底板は杉無垢材?

 

 

 

それはなぜかというと、

引出しの底板のように、物がかぶさり、

底板と物が長時間密着しているような時、

檜はまれに「ヤニ」が出る事があります。

通常ではヤニが出ることはありませんが。

 

余談ですが、

檜は山に生えている時、

自分自身を水などの害から身を守るために、

耐水性の高い「ヤニ」を出すらしいのです。

それ故、檜はお風呂などの水回りの製品に

重宝される、スグレモノの木材なのです。

 

そのため、ほとんど「ヤニ」が出ない杉を、

適材適所として使用しています。

これも、自分たちで作り経験したからで、

作る会社ならではのアイデアなのです。

 

 

 

そんな杉無垢材の底板ですが、

よーく見てみると、1枚の板ではなく、

等間隔(赤線部)に木を貼り合わせています。

 

 

 

実は、モルダーという機械で正確に加工した、

約7cm幅の実材(さねざい)を貼り合わせて、

底板を製作しています。

(実材とは、住宅のフローリングと同じ形、

 板と板が合わさる部分に凸凹の加工をし、

 つなぎ合わせた時に、その凸凹に

 微妙な隙間ができて収縮力を逃します。)

無垢材は、幅が広いほど伸縮が大きく、

一年を通して伸びたり縮んだりします。

幅10cmに対して、

1mm程度伸び縮みするとも言われています。

そのため、手間は掛かりますが、

出来る限り木の収縮力が弱くなるよう、

1枚の板幅を7cmほどの狭い幅に揃えて、

木の力を吸収回避しやすい実(さね)加工をし、

一枚の引出しの底板としています。

 

一見、なんてこともない底板ですが、

相手は本物の「無垢の木」、

木の動きを考慮しないと、

破損の原因ともなりかねませんから。

 

無垢家具作りは、経験から生まれる、

「木(気)づかい」が重要なのです。

 

 

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檜材について(参照/森林・林業学習館)