扉を開けて、

開口一番。
「あー、いいニオイ。」

初めての方は、必ずといっていいほど口にしてくださる
うれしいお言葉。

ヒノキ独特のあの強い香気というよりは、
その香気が抜けた後の、ふんわりとしたやさしい香り。
ずっと中にいると慣れてしまうけど、
入った瞬間は、外気との差を強く感じる。

床も杉材だから、
床と家具から、その香りは発生していることになる。

「街の中に、木の香りあふれる心地よい空間を。」
というのが出店の目的の一つでもあったから、
それはきっちり達成できている気がする。

ああここは、森の中。
酷なことといえば、食事の後の、睡魔との戦い。

肌で感じてみた雰囲気を形容すると、こう。

視覚:実線的ではなく、点線的。(エッジがぼやけている)
嗅覚:ツーンではなく、ふわー。
聴覚:キーンではなく、コン。
触覚:ベタベタではなく、サラサラ。

四感で違いをお試しください。