静岡県庁ワーキングスペース｜「人と人、人と自然をつなぐオフィス」
来庁者との打ち合わせ場所、
職員のワーキングスペースとして使用する、
静岡県庁の20階にある70㎡ほどのフロア。
静岡県では、新しい働き方を実現するために、
オフィス改革の取り組みを進めています、
それに伴う
フロア改装のお手伝いをさせて頂きました。
今回の改装にあたり、コンセプトは、
「人と人、人と自然をつなぐ、
新しいコミュニケーションが生まれるオフィス」
県庁内で職員同士、
職員と来庁者のコミュニケーションが
より多く生まれるようにと、
空きスペースをワークスペースに改装しました。
使用する木材は全て、静岡県内で伐られたもの。
環境負荷の少ないヒノキをメインとして、
支障木と呼ばれる様々な事情により
伐採を余儀なくされた
静岡県産の広葉樹を、有効利用しています。
自然を身近に感じるオフィスづくり。
この観葉植物も、葉っぱ以外は全て、地元静岡産。
木の幹から枝は、本物のシデの木を使い、
葉は、フェイクリーフ(樹脂製)を使用しました。
植物の管理が難しいオフィス環境。
この植物は、水やりの必要もなく、
自然の風合いをいつまでも感じられます。
プランターは、静岡市内のオクシズヒノキと
「オガタマ」という広葉樹をワンポイントに使用。
土となる部分は、ヒノキチップを使用しました。
ヒノキチップは、少量の水分を含んでいて
チップが乾燥することにより、
木の香りが部屋中に漂います。
奥側にある4つのスペースは、
予約制の打ち合わせテーブル。
4つのスペースは、A〜Dまでアルファベットで
スペース分けしてあり、1スペースづつ、
樹種の違う静岡県産広葉樹を使用しました。
パーティションにルームプレートをぶら下げて。
アルファベットの文字の中にも、
テーブルの使用木材名を明記。
メインとなる天板は、静岡県産ヒノキを使い、
そのほか、パーティションやテーブルの脚に、
A：オガタマ B：スダジイ C：タブノキ D：ケヤキ
と、４種の県産材を使用。
静岡県内の身近な木を使用しています。
このスペースは「キャンプ感」をテーマに、
折り畳みのできるディレクターズチェアを
採用しました。
張り地も、静岡といえば「お茶」の色、
カーキ色を採用。
カフェ型の丸テーブルは、直径120cm。
最大６名で打ち合わせすることも可。
角のない丸型のテーブルは、安らぎを与えます。
長方形のテーブルとは違い、
相手との距離を近くに感じるのも丸テーブルの良さ。
窓沿いには、
横幅180cmのカウンターテーブルを3台並べて。
一人でも集中して仕事に打ち込めるように、
ゆったりと座れる、ZAチェアを採用。
窓からは、駿河湾を一望できます。
A型脚のカウンターテーブル。
脚元は、棚板を取り付け。
今回採用された木材は、すべての木材に、
木の名称・伐採場所・樹齢・伐採日を刻印。
初めて来庁される県外の方、
県内の来庁者や職員の方にも、
静岡の素晴らしい木を、
見て触って、心地よさを感じてもらいたい。
木の名前や歴史を知ることで、
親しみや愛着を持ってもらいたい。
そんな思いのこもった、ワーキングスペース。
地元の木を使った快適なオフィス環境作り。
少しづつ、木を使ったオフィス改革の取り組みが
広がりを見せています。
自社工場・自社職人、少量製作だからこその、
手づくり品質と期間なしのアフターサービス。
創業から、家具産地で想いと技を込めてきた、
つくり手の顔が見える本物の無垢家具づくり
ヒノキクラフト。
■檜材について（参照／森林・林業学習館）