手間ひまかけて [こたつの天板]
ヒノキクラフトの「こたつ」天板に施されている、ゴム状のコーキング。
そもそも、なぜこのような「コーキング」をしなければならないのか。
それは、天板の構造体に理由があります。
こたつの天板は、「框構造」で制作しており、
木の伸縮を助けるため、枠と鏡板との間に2~3mmほどの溝が出来てしまいます。
その隙間へゴミなどが詰まらないように、コーキング剤を使用しています。
なぜ、「框構造」で制作しなければならないのか。
それは、こたつの天板は、冬場布団を挟んで使用するので、
テーブルの裏側に取り付けているような(※写真画像はPテーブルの裏側)
頑丈な幕板(反り止め)を取り付けることができません。
また、ヒーターの熱にも強い構造体でなければならないため、
こたつの構造は通常よりも、さらにひと手間、ふた手間、、、。
そして、仕上げのコーキング作業。
まずは、マスキングテープで溝周りを養生します。
手間はかかりますが、一枚一枚、コーキング剤を注入。
専用の工具で、平らにします。
簡単そうに見えて、凹凸が出やすく、なかなか難しい。。
最後にマスキングテープを剥がし、1日置いて完成。
このコーキング剤、なによりも重要なのは、「適度」な硬さのゴム製であること。
ゴムの適度な硬さが、クッションの役割を果たし、木の伸縮に「やさしく」対応します。