ひのき家具の汚れ・お手入れについて

じつは、とても汚れづらいのです。「ひのき」という素材は。
「ひのき」は、やさしい木肌が特徴で、
まっさらな木綿をイメージされる方が多い素材です。
そんな心地よい手触りゆえに、汚れに弱くお手入れが大変かなと想像してしまいます。
そもそも、木というものは繊維のようなものが固く集まって、
木という形になっています。
「ひのき」の繊維は、他の木と比べると、細かく、ぎゅっと詰まっているため、
汚れが木の中までしみ込みづらいので、
表面しか汚れないという優れた特性を持っています。
さらに、「火の木」と呼ばれてきたように、
油分を多く含んでいて水に強いことも大きな特徴です。
そのため、清潔さが大切な「まな板」や
「お寿司屋さんのカウンター」によく使われています。
醤油でもソースでもケチャップでも、
何をこぼしても汚れや匂いが残ることはありません。
ただ、本物の無垢の木ですので、水分は多少しみ込み、
水あとが残ることはありますが、 木の色が飴色へと深くなっていきますので、
水あとも馴染んでいき、気にならなくなります。

コップを放置したりなど、わざとラフに使った状態で2年経ったもの。
毎日のお手入れは、水拭きのみです。
水シミみはそれほど気になりません。
広葉樹をラフに使ったもの。
こちらも、お手入れは水拭きだけです。
こちらは比較的濃いめの水シミが目立ちます。
このような場合、オイルを塗りながらサンドペーパーで擦り落としていくという
少々手間のかかるお手入れが必要となります。
やっぱりヒノキは数ある木の中でも汚れづらくお手入れが簡単な素材だといえます。