ひのき天板の秘密

 ヒノキクラフトの天板は、何枚かの板を接着し、大きな板に加工してあります。




加工するときに、1枚1枚木の性質を見ながら、見栄えが良くなるように、
自然に見えるように、はぎ合わせて天板を作ります。
また、できるだけ天板の狂いをおさえるために、経験値より発見した、
はぎ合わせ前の板幅寸法まで設定しています。




他社の製品では、細かな材料を集め、一枚の大きな板に制作している天板(集成材)を目にすることがあります。
確かに、節をさけて綺麗な部分だけを使用し、天板をつくり上げることは出来ますが、
そのためには、節が入った部分を捨ててしまったり、大量の接着剤を使用したりと環境や人体に負荷を及ぼします。



ヒノキクラフトでは、環境負荷の事を考え無駄なく材料を使い、接着剤もできるだけ少なくするために、
幅のある板を使用しています。

また、無垢材は天然素材のため、熱や湿気などにより、反ったり、割れたりします。
特にこの日本では、一年を通して様々な気候の影響を受け、無垢材としては過酷な使用環境下にあります。

この無垢材を十分に理解せずに制作すると、経年変化で狂いが生じてきます。
ヒノキクラフトでは、そんな無垢材特有の性質を最小限に抑えるために、18年間試行錯誤しつづけてきました。
お客様の使用環境・気候の変化にも対応できるように、天板が反らない工夫をしています。

まず、天板を加工する際、見栄えも重要ですが、木が反らないように
木の性質を見極めながら板を接着し、天板を制作しています。
それでも無垢材は、1枚1枚木の性質が違うため、天板を反らないように制作したとしても、他にも対策が必要です。





学習机の天板裏側にある引出しを受ける枠には、
木の伸縮で歪が生じないように、ひと工夫。
無理やり反りを止めようとしても、かえって反ったり割れたりしています。
一見、どうってことのないネジ穴の寸法・ボルトやワッシャーの組み合わせ方にも
無垢家具メーカーとしての経験から生まれた、知恵や工夫が込められています。(企業秘密)




テーブル裏側の反り止めも、木の伸縮に対応できるように、ヒノキクラフトのオリジナル金具を使用しています。

普段使用していても目には見えない部分ですが、ヒノキクラフトの経験によって蓄積された技術・ノウハウが詰め込まれています。
市場ではさまざまな無垢の学習机や家具が販売されていますが、家具選びの一つとしてご参考ください。