「はぎ」はデザイン

「はぎ」は、数枚の板を接着剤で圧着し、一枚の大きな板を作る作業です。
言葉にすると簡単そうですが、注意すべき点は数多くあります。
出来るだけ板が反らないよう、見映えが良くなるように、
そして木目の通りや色のグラデーションが自然になるような材の並びを考え、
また、節がある場合はその位置や全体のバランスを見ながら一枚の板を作っています。
ただ何も考えずに作業してしまえば、見た目も悪く、
品質の悪いものが簡単にできあがってしまいます。
はぎは「デザイン」です。
実際に使用する時の状況を徹底的に考えた上で、
もっとも良い材の並びを瞬時に導き出し、
天板の表面の美しさを生み出しているとも言えます。
とはいえ、木目は自然が育んだ美しさですから、
100パーセント思い通りにはなりません。
この「自然のカタチ」をお客様に届けることが出来るよう、
わたしたちはほんの少しだけお手伝いをさせてもらって、
ヒノキの魅力を生かし切るような手しごとを続けています。