ひのき無垢のテーブルが安い理由
テーブルが安いですね、とよく言われます。
国産の檜を使って、日本の職人がつくっているわりには、と。
無垢の木、しかも檜という高級木材を素材に、
ご注文を受けてから一本一本オーダーで制作する。
それで例えば、幅1350×奥行850×高さ700（節あり）で48,300円。（Pテーブル）
本当に、結構安い方だと思います。
その理由を問われたならば、
「できるだけ価格を下げようとがんばっているから」と答えます。
作り方をシンプルにしていることと、
檜という素材に特化していること、
それから、単純に利益を少なくしていること。
ただ、それだけです。
植林されている檜をたくさん使って、森の中を循環させていくこと。
ヒノキクラフトの家具づくりは、そこから始まっています。
たくさん使うためには、たくさんの人の手に届く価格に抑える必要があります。
その意思が、このテーブルに大きく反映されています。
（ほかの家具も結構価格を抑えているのですが、テーブルほど言われることはありません…。）
檜という素材は、今も昔も主に建築材として使われていますが、
家具に形を変えれば、実際に「使う」という行為を通して、ぐっと身近になります。
古くから日本の地で大切に使われ続けてきたこの檜という素材を、
より多くの人にお使いいただき、この素材のよさを改めて発見していただけたらと。
さらに、それによって森が元気になるなら、なおのことこの素材のよさを伝えていかなくては。
と、いつもそんなふうに考えています。