ふーらり東京納品紀行
ふーらり旅する建築家キイチさんが手がける「成田東の家」。
ここに住むのが、編集者のカズさん。
二人とヒノキクラフトがなんとなーくつながって、
2段ベッドをご注文いただいた。
5月に来静いただいた際、
「せっかくだから、納品がてら東京に来ませんか。」
「うーん。そうだなー。それでは、そうしましょうか。」(焼津・寿屋にて)
ということで、今回それが実現した。
実は、製作が押していて
職人、スタッフは直前までバタバタしていたが、
品質にぬかりなし。きれいに仕上がった。
11:30 成田東S邸到着。
のどかな場所。公園も畑もある。
ベッドは組立式。
バラバラの状態でワゴンに詰め込まれている。
組立完了。この日東京の最高気温は31度。
社長の顔からは、汗が滝のように流れていた。
その横で、私はわりと涼しげ。
食事を終えてベッドに戻ると、
スノコの床板に生成りの布団を敷き詰めて、
キイチさんが横たわっていた。
恒例の昼寝。
それとも、寝心地を確かめているのかな。
成田東の家を見る。丸い船窓が印象的。
杉材がふんだんに使われている。
むいたら出てきた土壁の下地(竹小舞)を、そのまま意匠に。
古いものを、昔の素材を、大切にしている。
そして、本棚も杉材。
建築家自ら漆喰を塗っている。
事務所スタッフ・アゲミさんが熱心に見る、聞く。
外壁にも杉を使用。
薪ストーブ用の薪も、きれいに積まれている。
その後、キイチさんのアトリエへ。
神楽坂のアユミギャラリー。
週ごと展示内容が変わるが、
今年はもう空きがないほどの人気。
1階がギャラリー。2階がアトリエ事務所。
18:15 名残惜しくも神楽坂を出発。
本日最後の東京の風景。
帰りの夕焼け。
山火事みたいにメラメラメラ。
20:30 静岡着。
一日を通して、さまざまな景色を通過した。
曲線の多い静岡から、直線であふれた東京へ。
その中にあって、人の住む町は、案外自然体だった。
超高層ビルが並ぶ大通りから一歩足を踏み入れると、
昔の面影を残す、素朴なたたずまいの家々が、たくさんある。
知らない東京が、まだまだいっぱいある。
同じように、知らない静岡も、いっぱいあるんだろうなあ。
キイチさん、カズさん。
いろいろ案内していただき、ありがとうございました。