きじ亭

2009年3月27日

平日のお昼、
お目当てのお店に向かう途中に、何やら怪しげな看板を発見。
その名も「きじ亭」。

静岡市で有名なハンバーグ店「スパーゴ」と同じビルの細いアーケードの中に、
居酒屋と並んでひっそりと昼間営業しているこのお店は、
なんと、つけ麺専門店。

居酒屋を改装したカウンターだけの狭い店内に、BGMもなく、
ただ黙々と料理を仕上げる大柄な店主がいる。
そして、昼時はスーツ姿のサラリーマンが店を埋め尽くし、
こちらもただ黙々と麺をすする。

麺は自家製の極太。固めでかむほどに味わいが深まります。
スープは化学調味料なしの純和風魚介系。ダシが効いていて美味！
思わず、日本人であることに感謝。
選ばれし具は、パンチェッタのような塩漬焼豚。塩気が絶妙。
季節によって変わる鶏のかまぼこは、歯触りが絶妙。
味玉が旨いのは、言うに及ばず。
そして、ニンジン、ほうれん草、ネギ、のりたちが
全体をさわやかな風味にまとめてくれます。

ちなみにこの日オーダーしたのは、
ブログ限定の「つけ麺(いわし)」。味玉をトッピング。
こちらで800円。

初めて食べたときは、がっつりした麺と、ガツンとくる塩気に衝撃を受けました。
「こんなつけ麺食べたことない！！！」
ハンパないこだわりは、ただのつけ麺を「料理」と呼んでしまいたくなるほど。
店主は、間違いなく料理人です。

おそらく、家族連れではムリです。
また、話をする客はほとんどいません。
当然ファンも多く、昼はときどき、サラリーマンが行列をつくっています。

興味のある方は、ぜひ一度食べてみてください。
まちがいなく、やみつきになります。
まずは、「味玉つけめん(しょうゆ)」からお試しください。

ひとりの人間がこだわりぬいて作り上げたものは、
喜びと感動を与えてくれます。
おいしかった、と思う以上の何かを感じながら、
また職場に戻るのでした。