テーブル・机の高さについて

「テーブルや机の高さは、どのくらいが適当ですか?」
よくいただく質問です。
ちまたでは、72cmとか73cmとか、
そういった数字がよく見られますが、
ヒノキクラフトでは【70cmを標準】と考えます。
これは、椅子から逆算しています。
椅子に座って足を自然に下ろしたときに
足裏がきちんと床に着くのが理想的なのでですが(靴やスリッパを履かずに)、
だいたい平均的な日本人の体型で、椅子の座面高さ42cmが適当です。
そこに座って食事をしたり勉強したりするときに、
高さ70cmのテーブルや机がしっくりときます。
たくさんの方の声を聞きながら、ここに落ち着きました。
テーブル高さ
市販されているテーブルや机の高さが高くなってしまったのには、
いくつかの理由が考えられます。
・もともと椅子式の生活は西洋から輸入されたもので、
 大柄な西洋人が使う机や椅子のサイズが(日本人の体型を基準にすると)大きかったため。
・現在、全世界共通で販売されているモデルの椅子などは
 ほとんどが量産型で、海外などで一括して製造されていて、
 必ずしも日本人の体型を基準に考えられていないため。
・一昔前の引出しが付いた勉強机は、引出し自体が大きく作られていたので、
 机自体の高さを高くしなければモモが当たって窮屈だったため。
*ちなみに身長173cm、大柄な社長が、
 ヒノキクラフトの引き出し付きの学習机に座っても、モモが当たることはありません。
机の高さ
いずれにしても、テーブルや机の高さを少し下げると、
重心が低くなって、ゆったりした気分になります。
テーブルや机、椅子の高さというのは、
作業性だけでなく、姿勢や心理にも大きく影響しているので、
もっともっと真剣に考えていくべき課題だと思っています。
気持ちのいい家具づくりを目指して、
引き続き、いろいろ調べていきます。