新年早々

店内の引戸の調子が悪いなあと思っていたところ、
偶然にも建具職人・カツミさんがご来店。
控えめに状況を説明すると、
こころよく、修理を引き受けてくれた。

こういうときは、「控えめ」がミソ。
無垢の木は、必ず動くから。

断面を見てみると、
無垢の木の動きに、薄いベニヤが引っ張られてるのがわかる。
くねくね、してる。
実験的に試みた構造体だけど、
改良の余地ありと判断。

とりあえず、凸部をカンナで削って応急処置。
ほんの数分、
ちゃきちゃきと手が早い。

仕事を終え、立ち去ろうとする職人・カツミ。
手にはカンナと、道具袋。
腕ひとつで勝負している人間の立ち振る舞いは、
さっそうとしていて気持ちがいい。

と、べた褒めしておいて、
また何かあったらお願いします。