檜の節処理 [天板の埋木加工]
学習机やテーブルの天板など、
板の表面に現れる、茶色い円状のカタチをした「節(ふし)」
木は、太陽の光をいっぱいあびるために、枝を生やします
「節」は、木の枝が生えていた場所なのです
クリスマスツリーのように空高くそびえる針葉樹は、節をたくさん含んでいます
無垢の木が使われることの少ない現代では、
節があることは、むしろ本物であることの証なのですが、
欠けたり、枯れて抜け落ちたり、その表情はさまざまです
木々の成長過程で出来てしまう、状態の悪い「節」たちと、
仲良く向き合っていただくために、出来る限り丁寧に手を加えています
このような貫通してしまった節穴や、欠け落ちた部分には、
まず、ドリルで円錐形の穴をあけます
開けた穴とぴったり合うように、
檜の「枝」をさし込み、ボンドで接着します
さした枝を切って、サンドペーパーで平らに削り完成です
ここで、天板の埋木に「檜の枝」を使うのがポイント!
木の節をよ~く見てみると、円心状の模様が見えます
この模様、実は「年輪」
檜の枝も、無垢の木のモノですから、断面には年輪があるのです
[中央・檜の枝/左右・木部を加工した木栓]
だからこそ、節の跡を埋めるのは、檜の「枝」で処理することで、
違和感無く、木肌にしっくり馴染むのです
手間は掛かりますが、職人が一つ一つ、節の大きさ・カタチに合わせて仕上げていきます
この「節」の表情は、お使い頂くうちに、きっと、愛着へと変わっていくことでしょう