埋め木の話

自然からの恵みをあますことなく大切に使うために、

ヒノキクラフトでは枝の跡である小さな節などには埋木などの処理を行い、
材料として利用しています。
具体的な行程は、以下のようになります。
1・穴の空いた節部分にドリルで真円の穴をあけ、接着剤を流し込む。
2・鉛筆状に先をとがらせた細めのヒノキの枝を穴に叩き込み、しっかりと固定する。
3・のこぎりで余分な部分を切り落とす。
注意しなければならない点も多々あります。
接着剤の量は多くても少なくてもいけませんし、
ドリルの使い方や穴の方向が悪かったりすると、
表面の見映えに影響が出てしまいます。
のこぎりが綺麗な材の部分を削ってしまい、
キズになってしまうことも注意しなければいけません。
 節ありの材もできるだけ綺麗な状態にするには、
職人のこまやかな気配りと確かな技術が必要になります。
じつは多くの手間と時間がかかっているこの節ありの材料。
捨ててしまう材料をできるだけ減らし、
日本の森にありがとうの気持ちを込めて、家具を作っています。